ボートに乗って、迷路のような水路を巡り巡って水上市場を目指します。市場内には、たくさんの手漕ぎ舟が行き交っていて、常に賑わっております。ここは、舟自体がお店そのものです。どの舟も、溢れんばかりの品物を積み込んで、水路を往来し、逞しく商売をしています。お土産、果物、野菜、衣類は勿論、なんと、麺類の舟まであるのです。東南アジアの縮図のような、異国情緒溢れる風景を、是非、体感してください。

本堂はなく、野外に寝釈迦仏像が横たわっています。高さ5メートル、長さ29メートルという巨大な像。立てれば10階建てのビルに相当する高さです。

遠くからでもよく目立つ高さ72メートルの仏塔がシンボルです。この仏塔は、1593年に、当時のアユタヤー王朝の王様・ナレスアン大王が、ビルマ軍から覇権を取り戻したことを記念して建てられたものです。

ここにはかつて、高さ44メートルの仏塔があったといわれていますが、ビルマ軍によって破壊されてしまいました。頭部だけが切り取られた仏像、木の根に取り込まれてしまった仏頭等によって、ビルマに略奪された、哀しい過去を物語っています。

アユタヤーを代表する寺院であり、バンコクのワット・プラケオ（エメラルド寺院）に相当するとも言われる、王室の守護寺院でもあります。セイロン（現在のスリランカ）様式による、相似形の3基の仏塔のシルエットが美しいです。また、3基の仏塔には、歴代アユタヤ王朝の、3人の王の遺骨が納められています。