烏来
台北市にもっとも近い原住民の村、新北市の烏来(ウーライ)はタイヤルのふるさとです。タイヤルには、南投県仁愛郷に発祥村したという伝説があり、当地の人びとも台湾の険しい山々を踏み越えて、はるばるこの地にやってきます。顔のイレズミが特徴で、それが結婚すること、天国へ行くことの条件になっていました。とくに男子は敵の首をとらなければイレズミができず、そのため台湾原住民の中でもとくに勇猛果敢で、日本の支配にも最後まで抵抗したことで知られます。ウーライとはタイヤル語で「温泉」という意味です。古くから温泉が湧いていたようで、日本時代にはすでに温泉とサクラの名所として知られていました。日本語が通じることもあって、戦後も多くの日本人観光客が訪れています。
      1