標高1015mの八達嶺に築かれた万里の長城は、中国悠々の歴史を実感できる見どころのひとつです。ここ八達嶺長城は北京市街からの交通が良い為、多くの観光客が訪れる長城で、入口を入って右側の女坂と呼ばれる坂は比較的緩やかで登りやすくなっています。万里の長城は紀元前数世紀頃の中国各地に分立していた国々が北方の騎馬民族や他国の侵入を防ぐ為に城壁を築いたのが起源で、その後、中国を統一した秦の始皇帝がその城壁をつなぎ合わせたものです。その後、蒙古の再侵入を恐れ、長城の拡張に力を注ぎました。北京周辺の長城の多くは明代のもので、西は嘉峪関(甘粛省)から東は 山海関(河北省)まで続く長い城壁です。 |