万里の長城―八達嶺
標高1015mの八達嶺に築かれた万里の長城は、中国悠々の歴史を実感できる見どころのひとつです。ここ八達嶺長城は北京市街からの交通が良い為、多くの観光客が訪れる長城で、入口を入って右側の女坂と呼ばれる坂は比較的緩やかで登りやすくなっています。万里の長城は紀元前数世紀頃の中国各地に分立していた国々が北方の騎馬民族や他国の侵入を防ぐ為に城壁を築いたのが起源で、その後、中国を統一した秦の始皇帝がその城壁をつなぎ合わせたものです。その後、蒙古の再侵入を恐れ、長城の拡張に力を注ぎました。北京周辺の長城の多くは明代のもので、西は嘉峪関(甘粛省)から東は 山海関(河北省)まで続く長い城壁です。
明の十三陵・定陵
北京市街から西北へ約40キロ、天寿山麓の円形の盆地にある明の十三陵は、明朝十三人の皇帝のお墓であり、このツアーでご案内する、「定陵」は神宗万暦帝のお墓で地下宮殿が発掘されたことで有名です。 発掘は1956年に開始され、一年余りをかけ地下27メートルにある地下宮殿入り口の金剛壁が発見されました。内部はすべて石造りのアーチ構造で、前、中、後、左、右の5つの部屋からなり、中でも後殿は最も重要な部分で皇帝の棺が安置されていました。棺の周囲では2000点にものぼる副葬品も発掘され、その内の数点は敷地内にある「第二展覧室」でご覧いただけます。
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