慕田峪長城は、北京市内から約70㎞程のところにあって、有名な八達嶺長城ほど雄大ではないけれど、周りの景色との一体化が進んでいて、チャイニーズグルマン好みの場所。北斉時代(555年)に造られた古い長城の上に、明代に新しい長城を建造したもので、約3㎞にわたって続く長城の上には、烽火台をはじめ約30の建築物が密集している。標高千メートルの地点に関所があり、ふもとからは千段の石段を登るが、ロープウェイもある。城壁の高さは平均6メートル、幅4メートル。
勾配がゆるい場所に、射撃用の穴があり、22の望楼が50メートル間隔で作られている。八達嶺ほど雄大ではないが、周辺に樹木が生い茂り、灰色の城壁とのコントラストが美しく、まるで緑の海にくねくねと横たわる巨竜を思わせる。