大柵欄は名前のとおり大きな柵(門)があった街。前門大街から西に折れて入っていく横道です。ここはいわゆる悪所で、往時は妓子を置いた酒店、飯店が並んでいました。治安のためと、もしかすると妓子の逃亡防止のためかもしれないが、夜間にはその門が閉められていたようです。今では当時の面影はありません。比較的狭めの路に、食堂や各種雑貨、CDショップや衣料品店などさまざまな店が並んでいます。また旧城内の胡同がほとんど直線で構成されているのに比べ、前門付近には曲がりくねった細い道の両側に、一般家庭の門戸が並んでいるような胡同が多いところです。