「20世紀最大の発見」といわれる兵馬俑は1974年に農夫が井戸掘りの作業中、偶然見つけました。秦の始皇帝(紀元前246~210)の陵墓より東へ1.5kmに位置し、約2200年前始皇帝を永遠に守るために副葬されたものです。東西約210m、南北約60mの広大な広さのところに、兵士と馬の実物大の陶器が並べられています。陶俑・陶馬の総計は8000体以上と推定されています。1号坑のほかに、2号坑・3号坑も発見されており、全体でどれほどの数になるか判かっていません。
兵馬俑(へいばよう)は、本来は古代中国で死者を埋葬する際に副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったものを指す。現在では、陝西省にある秦の始皇帝の陵墓の周辺に埋納されたもののみをさすことが多い。ここでは、世界的に著名な始皇帝のそれについて記す。秦の始皇帝陵の一部として1987年、世界遺産(文化遺産)に登録されている。