八大関(花石楼)
青島市の東部に位置し、欧米や日本風の建物が建ち並ぶ一帯で、名称に関がつく道路が八つあったことから「八大関」と名づけられました。別名「万国建築博覧区」と言われる別荘地であり、別荘区には、ロシア、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、ギリシャ、スペイン、スイス、日本など220カ国以上の国の建築スタイルを持つ立派な洋館が立っています。現在は、撮影現場としてもよく使われており、「道に植えられた花木を見ると道の名が分かる」という特徴もあり、「花街」とも呼ばれ親しまれています。ここには砂浜の美しい第二海水浴場があり、岩場に立つ美しい石組みの花石楼は、帝政ロシアの領事館だったが、のちに蒋介石の別荘となりました。現在は一般公開され、屋上からの第二海水浴場の全景をご覧になれます。
桟橋
清政府が軍需物資の供給のため埠頭を建設し翌年に完成し当時「海軍桟橋」、「前海桟橋」、「南海桟橋」、「李鴻章桟橋」などいくつもの名称を持っていました。建設された当時、桟橋は全長200メートル、幅10メートル、中国唯一の海上軍需物資供給線となりました。1897年、ドイツ軍は青島を占領し、桟橋を軍用埠頭として使用し、1901年5月にさらに沖合へと延ばし、全長は350メートルとなりました。1931年、国民党政府が出資し、今の総長440メートル、幅10メートルに改修しました。そして、桟橋南端に半円形の防波堤を増設し、その上に「回瀾閣」という八角亭を建設しました。遠くから見えた桟橋は七彩の虹のように海に浮かんでおり、文人たちが沢山の賛美の詩句を残し、青島ビールの標記も桟橋を背景にして作られました。
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