天帝淵滝
七人の天女の羽衣のように美しい三段の滝と渓流を持つ天帝淵瀑布には、神様に仕える七人の天女が夜になると舞い降りてきてこっそり水浴びをしたあと、再び天に昇っていったという言い伝えがある。そこで「神の池」という名前が付けられたという。烏鵲橋と同じ弓形で七人の天女が彫刻されている「神臨橋」も美しく、「五福川」という彫刻像には福箱があり、投げた小銭が福袋に入ると福が得られるといわれている。
柱状節理帯
大小の四角や六角形の石柱が海岸線に幾重にも重なりあっている西帰浦市の柱状節理帯は、済州の指定文化財だ。漢拏山から噴出した溶岩が海に流れ込んで、形成されたとされている。まるで人間が彫刻したかのように岩が柱状になっており、自然の神秘を感じさせる。海釣りのスポットでもある。
天地淵滝
奇岩絶壁の天井から轟音と共に落ちてくる真っ白な水柱は天地淵の滝だ。きれいに整備された散策路に沿って歩く温帯林の茂った森林の中では、落ち着いた雰囲気が味わえる。池の中には天然記念物第258号に指定されオオ鰻が生息していて、渓谷には天然記念物である胆八樹が自生している。夜間にはライトアップされ、夜10時まで夜間観光やデートを楽しむことができる。
ウェトルゲ
済州島でも指折りの海岸絶景を誇るウェトルゲは、名前からして寂しさが漂うところ。西帰浦市三梅峰の南にあり、海から突き出した周囲10m,高さ20mの奇岩だ。ウェトルゲでは、ドラマ「チャングムの誓い」のロケも行われた。謀反の罪をきせられて済州島に流されるチャングムとハンサングンが歩くシーンや、病に倒れたハンサングンをチャングムがおぶって歩く涙の名場面が撮影された。また、ハンサングンを葬った後のチャングムの悲しくて切ない後姿も、ウェトルゲが背景になっている。
正房滝
天地淵、天帝淵とともに済州道内の3大瀑布に入る正房瀑布は、西帰浦市の中心街から1.5㎞東南に位置する。韓国で唯一、海に直接流れる滝で、高さ23mの2本の滝で、黒々とした絶壁からざあっという音とともに飛び散る水しぶきに光が反射すると、銀河水のように見え、すがすがしい景色と深い青色の海の情緒をともに感じることのできる場所だ。特に、夏にボートの上から眺める正房瀑布は、白く流れ落ちる滝とうっすらと見える漢拏山、そして西帰浦を取り巻く緑陰などが美しく、言葉では言い表せない程だ。昔からここは瀛州十景の一つに挙げられている。
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