城山日出峰
済州の東端にそびえ立つ巨大な岩塊。高さ182mで、99個の奇岩峰に取り囲まれており、その深さは100mで、地方記念物36号に指定されている。ここから眺める日の出はこの上なく荘厳で、瀛州十景のうち第一景として数えられている。海底の溶岩が噴出し作られた城山日出峰は、約3万坪に広がっている草原が牧歌的な雰囲気を醸し出す。頂上の噴火口には99個の先の尖った奇岩怪石が縁取っていて、巨大な王冠を彷彿させる。
万丈窟
万丈窟は、天然記念物第98号に指定された大規模溶岩洞窟だ。主な洞窟の長さは約9㎞程で、その周辺の金寧蛇窟などを合わせると13.5㎞に上り、溶岩洞窟としては世界最長だと言われている。洞窟の中には約7.6mの溶岩柱をはじめ、溶岩橋、溶岩口など数多くの地形・地物が分布し、壮観をなしている。その中でも「亀岩」は有名だ。この洞窟は長さ、大きさ、勇壮さにおいて世界的であるだけでなく、学術的価値もとても高い。
城邑民俗村
昔の済州の姿をそっくりそのまま残している美しい民俗村。ふぞろいな済州の伝統家屋が集まっている山すその城邑民族村は、500年という長い歳月の間、文明の利器を寄せ付けず、済州の独特な風物と昔の村本来の姿を保っている郷土色の濃い美しい村だ。現在も済州の人々が生活しながら村を管理している。
龍頭岩
龍頭岩は済州観光のシンボルのように有名なところ。済州市内にあって広く知られており、龍の形をした龍頭岩を見にくる観光客でいつも混みあっている。高さ10m余り、長さ30mの龍の頭のような形状奇岩で、西帰浦のウェトルゲとともに済州の奇岩の中で最も有名だ。夏の夜、十五夜の月が浮かぶころの趣は仙境のようだという程に夜景が美しい。
三姓穴
済州民の発祥地。3神が現れた場所として知られる大きな三つの穴があり、その穴一つは、底が海に続くくらいの深さであるといわれる。他の二つは穴の痕跡だけが残っている.この穴は、不思議なことに雨や雪が降っても底には水が溜まらないことで有名である。三姓穴は300年もの老松とイスノキに囲まれているが、樹木はこの穴の向けて頭を垂れたように立っている。毎年4月、10月、12月には3神の偉業を称える祭事が行われ、済州道民の無病息災を願う。
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