翰林公園
翰林公園には、亜熱帯植物園、済州石盆栽園、民俗村、世界唯一の二次元洞窟として知られる狭才窟と双竜窟がある。特に、二つの洞窟が見どころだが、この洞窟は溶岩洞でありながら石灰洞に特有の鍾乳石と石筍が見られる。内部の温度は年中1517度を維持しており、長さ約100mの狭才窟を抜けると、すぐ双龍窟の入口にたどり着く。あたかも二頭の龍が抜け出たように洞窟は二筋に分かれている。
山房山
ソルムンデおばあさんが洗濯をしていたところ、誤って洗濯棒で漢拏山の頂上を叩きつけ、その弾みで欠け落ちた山塊が山房山であるといわれる。標高395m地帯には奇岩怪石が散在し、眺める者を神秘の世界へいざなう。神の彫刻としか言い表せないような海岸絶景もすばらしい。山の中腹には山房洞窟がある。山房徳といわれる乙女の切ない伝説が受け継がれ、今も洞窟の天井から落ちてくる水は乙女の涙であると伝えられる。
ヨンモリ海岸
山房山のふもとにある海岸で、数千万年の歳月をかけて積み重なった砂岩層だ。山房山休憩所から10分程歩いて下りていくと、秀麗な海岸絶景が見渡せる。ヨンモリという名前は、丘の模様が龍の頭を抱えて海に入るように見えることから付けられた。ヨンモリの入口にはオランダ人のハーメル漂流記念碑がたっている。海岸絶壁に波が激しく打ち寄る絶景と、窟房や広々とした岸壁の侵食地帯が広がり、壮観をなしている。ドラマ「ごめん、愛してる」のロケにも使われた場所。
ハーメル記念館
350年前の1653年、ハーメル一行が済州島に漂流しました。ハーメルは船員36人と供に朝鮮で暮らすこと13年。1666年に1隻の船に乗り脱出に成功、日本を経て1668年に故国のオランダに帰り、西洋人の書いた最初の韓国関連書籍で、西洋に韓国の文化を知らせることになる「ハーメル漂流記」を書いた。この記念館は漂流当時の様子を人形などで再現している。
柱状節理
大小の四角や六角形の石柱が海岸線に幾重にも重なりあっている西帰浦市の柱状節理帯は、済州の指定文化財だ。漢拏山から噴出した溶岩が海に流れ込んで、形成されたとされている。まるで人間が彫刻したかのように岩が柱状になっており、自然の神秘を感じさせる。海釣りのスポットでもある。
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