サングムブリ
済州道で唯一、山の頂ではなく平地にある噴火口で、広々とした草原に大きく穴が空いているサングンブリは世界的にも珍しい。漢拏山の白鹿潭より深く、面積も若干大きい。どんな豪雨にも水溜りができないという特徴がある。サングンブリは植物の宝庫と言われ420種余りの植物が自生しており、まさに巨大な植物園である。噴火口の内側は日照量が場所によって異なり、暖•温帯性の樹木が共存していることもサングンブリの特徴である。特に、ススキが波打つ秋の光景は美しい。
城邑民俗村
昔の済州の姿をそっくりそのまま残している美しい民俗村。ふぞろいな済州の伝統家屋が集まっている山すその城邑民族村は、500年という長い歳月の間、文明の利器を寄せ付けず、済州の独特な風物と昔の村本来の姿を保っている郷土色の濃い美しい村だ。現在も済州の人々が生活しながら村を管理している。
城山日出峰
済州の東端にそびえ立つ巨大な岩塊。高さ182mで、99個の奇岩峰に取り囲まれており、その深さは100mで、地方記念物36号に指定されている。ここから眺める日の出はこの上なく荘厳で、瀛州十景のうち第一景として数えられている。海底の溶岩が噴出し作られた城山日出峰は、約3万坪に広がっている草原が牧歌的な雰囲気を醸し出す。頂上の噴火口には99個の先の尖った奇岩怪石が縁取っていて、巨大な王冠を彷彿させる。
万丈窟
万丈窟は、天然記念物第98号に指定された大規模溶岩洞窟だ。主な洞窟の長さは約9㎞程で、その周辺の金寧蛇窟などを合わせると13.5㎞に上り、溶岩洞窟としては世界最長だと言われている。洞窟の中には約7.6mの溶岩柱をはじめ、溶岩橋、溶岩口など数多くの地形・地物が分布し、壮観をなしている。その中でも「亀岩」は有名だ。この洞窟は長さ、大きさ、勇壮さにおいて世界的であるだけでなく、学術的価値もとても高い。
お化け道路
神秘の道路、もしくはお化け道路と呼ばれるこの道路は、済州市内から漢拏山登山路のオリモクにつながる道。低い丘を車で越えると、やや傾斜になった下り坂に見える道路がある。その下り坂に車を停めると、進行方向に下りていくはずの車が後方にバックし、上り坂を後進する腑に落ちない現象が起きる。これは錯視現象によるもので、実際に傾斜度が低いところが視覚的に高く見える。錯視区間は約100mで、新済州から約5.5㎞離れたところに位置する。
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