鼻頭角はその名の通り、海に向けて角(ツノ)のように突き出た岬です。台湾本島最東端にある三貂角と、最北端の富貴角、そしてこの東北角海岸の鼻頭角の三か所は、「北部台湾の三角」と呼ばれています。 海水の浸食により様々な形に変化した岩場では、キノコや蜂の巣状になった岩、豆腐のように四角に区切られた岩などが見られ、その豊かさは台湾でも随一を誇ります。また、岸壁には生物の痕跡が化石となって残っており、戸外の地質教室としても最適の場です。鼻頭角小学校沿いの小道を歩いていくと、青い空と海が眼前に広がり、その終点には鼻頭角の灯台が待っています。この灯台は、清の時代(1896年)に建てられましたが、第二次世界大戦中に連合国によって爆撃され、戦後になって高さ12.3メートルの円筒形に建て替えられました。
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