慕田峪長城
慕田峪長城は、北京市内から約70㎞程のところにあって、有名な八達嶺長城ほど雄大ではないけれど、周りの景色との一体化が進んでいて、チャイニーズグルマン好みの場所。北斉時代(555年)に造られた古い長城の上に、明代に新しい長城を建造したもので、約3㎞にわたって続く長城の上には、烽火台をはじめ約30の建築物が密集している。標高千メートルの地点に関所があり、ふもとからは千段の石段を登るが、ロープウェイもある。城壁の高さは平均6メートル、幅4メートル。
勾配がゆるい場所に、射撃用の穴があり、22の望楼が50メートル間隔で作られている。八達嶺ほど雄大ではないが、周辺に樹木が生い茂り、灰色の城壁とのコントラストが美しく、まるで緑の海にくねくねと横たわる巨竜を思わせる。
紅螺寺
晋時代の338年に建立された、北方仏教の発祥の地ともいわれている紅螺寺。原名は大明寺で、明朝時代に改名され今は擭国資福禅寺となっているのです。境内にある竹林や雌雄銀杏、松に絡まる藤、広々とした周囲の山林から眺める景色が見所。中に入って、南から約1時間の間に南から順に大王殿、本殿、三聖殿と参詣。本殿の左右には、1100年の歴史を持つ老木の雄・雌の銀杏の木がそびえるように植えられていて、東側の雄木はちょうど実をつけています。イチョウには開花せずに実をつける雄の木と、開花しても実をつけない雌の木があるんです。「雄雌銀杏」と称される北京三大絶景の1つにも数えられる銀杏の木の黄色く色づいた紅葉を見るだけでも、十分意味があります。
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