残長城
八達嶺長城を過ぎ、さらに奥へ車を走らせると日焼けした農夫が行きかうのどかな農村が現れます。ガタガタ路をさらに進むと山の峰を這う「残長城」の姿が現れ、その雄大な景色は歴史ロマンへと導いてくれる瞬間。この長城は長年の雨風に耐えた基壇や城壁が当時の面影をそのまま残しています。明時代1644年に李自成が率いる農民軍は官軍とここで激しい戦いを繰り広げ、石峡関を破って北京城に入ったとされている場所。今では旅人の安全を確保するため最低限に修復されただけで、八達嶺や慕田峪とはまた違った長城の本来の姿を見ることができます。また明代の修復で利用した石切り場「古石料場」も残っており、その歴史・考古学的価値は非常に高いと言われている長城です。
明の一三陵は参道(神路)と長陵
敷地面積10ヘクタールの「長陵」は、十三陵を代表する最大規模の成祖永楽帝と皇后の陵墓。永楽7年(1409年)に創建され、4年間をかけて完成、既に600年の歴史をほこり、十三陵の中で最も保存状態がよい陵墓です。恩殿は、明の皇帝陵の中で唯一、地上に残る陵殿で明・清代の宮廷、故宮の「太和殿」の姿によく似ています。殿内を支える高さ12.58M、32本の巨大立柱は、直径1Mを超える金絲楠木でできており圧巻。このツアーでは両側に冑姿武官や衣冠束帯の文官の他、獅子、馬、などの石造が並ぶ参道(神路)を見学後、長陵へと向かいます。
北京料理店「大宅門」
「残長城」で雄大な自然を満喫した後は、昼食は歌、踊り、民族楽器演奏などの演目を観劇しながら中華料理をお楽しみください。お料理は北京料理を代表するメニューの他、具材と味噌が別々でサーブされ、麺はモチモチしていて人気の一品で北京料理の代表格、炸醤麺(ジャージャー麺)をどうぞ。
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