香積寺は西安市の南の長安県郭杜郷香積寺村にあり、西安から17.5キロメートルの距離にあります。唐の神龍二年(西暦706年)を建てられ、浄土宗二世の善導法師の他界した時の衣鉢を弟子たちが祭ったために造営しました。神禾原の西にあり、ここが浄土宗の発祥地だとみなされています。もとの香積寺正殿はとっくに崩れ落ちていますが、現在は2つの古塔をわずかに残し、東西に対峙しています。西方は唐代に建築された善導法師の仏舎利塔で、正方形で木を密に組んで作られおり、現在の塔は8層、高さ33メートルです。塔の周りには精巧に彫られた石仏があり、楷書で《金剛経》と刻まれています。東方の塔は善導法師の弟子たちが身を清めた塔で、青いレンガできています。日本の浄土宗信者は善導法師を尊敬し、寺院建造の寄付を行いました。現在の境内には善導法師像、仏像、供卓、木魚、灯籠などがあり、これらはここから日本に伝わったものです。