聖ポール天主堂跡 (Ruins of St. Paul's)
マカオのシンポルとして圧倒的な存在感を誇るここ聖ポール天主堂跡は、教会の前面だけが残る石造りのファサード(正面壁)とその隣に建てられた聖ポール大学の総称です。小高い丘にそびえ立つその姿はまさに荘厳。1602年から1640年にかけ聖母教会(聖ポール教会)として建築され、施工には中国人ほか、長崎から幕府の弾圧を逃れて渡ってきた多くの日本人キリスト教徒も携わりました。
聖ドミニコ教会 (聖ドミンゴ教会、St. Dominic's Church)
メキシコのアカプルコから来たドミニコ会スペイン人修道士3人によって1587年に建てられた、木造の簡素な礼拝所がその始まり。現在の教会は1828年に再建されたものといわれます。
コロニアル風バロック様式のファサード(正面外壁)は、クリーム色の壁に純白の漆喰で繊細な装飾が施され、マカオのファサードの中で最も美しいと評判です。
セナド広場 (Senado Square)
古くから街の中心であり、いまもイベントや祝典の開催場所として利用されているマカオを代表する広場。現在はここから聖ポール天主堂跡まで歩行者天国になっていますが、以前はコンクリート敷きでクルマが通り、バス路線が敷かれていました。 1990年代前半にはポルトガル本国から敷石職人を呼び、ポルトガルの石を使って現在のモザイク模様のカルサーダス(石畳)が敷設されました。
仁慈堂 (Holy House of Mercy)
セナド広場に面するこの美しい純白の建物は、日本や中国を管轄した初代マカオ司教ドン・ベルキオール・カルネイロが1569年にアジア初の慈善福祉施設として設立したもの。西洋医療を取り入れた病院や、孤児院、養老院も備えていたとされています。建物は何度も修復された後、1905年、ネオクラシック様式にマヌエル様式を加えた現在の姿に再建されました。 現在は建物の正面1階が公証役場となっています。
民政総署 (Leal Senado Building)
セナド広場に面して建つ政府機関で、清掃や文化活動、運転免許や飲食店の営業許可など市民生活に直結した行政事務を行う建物です。16世紀末、最初に建てられたのは中国様式でしたが、1784年にいまの南欧スタイルに再建されました。外観はネオクラシック様式にポルトガルらしさを漂わせています。壁、レイアウト、裏庭に至るまで当時のまま残されており、2階部分には議事室と一般公開している図書館があります。
マカオタワー (Macau Tower Convention & Entertainment Centre)
南灣湖の埋め立て地域に2001年12月19日にオープンしたマカオの観光タワー、高さ338mの「マカオタワー」。
地上233mの展望台からは、晴れた日なら中国本土、香港を遠く55km先まで見渡せます。ギネス記録にもなっている世界最高位置からのバンジージャンプなどのスカイアトラクションほか、レストランやカフェ、ショップ、映画館などのエンターテイメント施設も充実しています。
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