国立中正紀念堂
台北市の中心部にあり、杭州南路から西、中山南路から東、愛国東路から北、信義路から南に囲まれた区域で、敷地は25万平方メートルに及びます。ここは外国人観光客がよく訪れる台北の観光スポットの一つでもあり、屋根には北京の天壇様式が採用され、建物は四方から眺めるとエジプトのピラミッドのように見えるなど、独特な設計が施されています。清廉かつ広大さを象徴する白い大理石と青い瑠璃瓦を主体にした建物の周りにはベニ花が植えられており、独特の格調高い台北のランドマークとなっています。このほか、敷地内には国際的なイベントが行える広場や国家戯劇院(オペラホール)と国家音楽庁(コンサートホール)があり、国際的なイベントが常時催されています。世界的に有名なチェロリストである馬友友(ヨーヨー・マー)氏やバイオリニストの林昭亮氏もかつてこのホールで盛大なコンサートを開催しました。敷地内にある公園の花、盆景、池、架け橋、小川などの造園風景は、言葉に尽くせないほどの美しさをかもし出しています。紀念堂は中国風の外壁で囲まれており、その中には中国の伝統的な庭園芸術の美しさがあふれている。中央広場では、大型のイベントでは数年前の世界三大テノール歌手のリサイタルや大規模なランタン祭りから、小規模のイベントでは小学生による槍遣い競技やチアガールの大会、園遊会など、様々なイベントが催されています。高層住宅が立ち並ぶ台北でのオアシスで、台北の人々の心安らぐ光景を垣間見ることができます。
台北忠烈祠
忠烈祠は圓山飯店の近くにあり、後ろに山をひかえ、基隆河に面しています。1969年に建てられました。主要建築は北京にある故宮の太和殿をまねて作られ、雄大かつ壮麗な雰囲気は、義のために自己を犠牲にした英雄たちの精神を象徴しています。忠烈祠は周囲に1万余坪の芝生が広がり、さらに峰を連ねた山々に囲まれています。中華民国成立に犠牲となった革命烈士、抗日戦争及び国共戦争で亡くなった33万人の兵士がここに祭られています。大殿内の四方には烈士の位牌が置かれています。毎年春と秋に、国家元首が政府高官を率いて訪れて、また、台湾を訪れる友好国の元首や政府要人たちもここで花束を捧げます。10月、中華民国の建国を記念する双十節前後には海外から帰国した華僑たちが団体でこの地を訪れます。ここでちょっと、忠烈祠正門前の衛兵にご注目を!厳粛な顔で微動ともしません。1時間毎に行われる衛兵の交代式も一見の価値があります。
国立故宮博物院
中国文化の精髄にふれたければ故宮に行ってみるといいです。1965年に落成した故宮博物院は北京にある紫禁城を参考にして建てられました。院内には寄り抜かれた歴代文物が収蔵されており、書画、銅器、磁器、玉細工、漆器、彫刻、図案、文献など、古美術品の所蔵品総点数の総計は655,707点です。北京の故宮博物院と南京の中央博物院の収蔵点数の総和を上回り、世界最大規模を誇っています。所蔵数の豊かさは米国、イギリス、フランスの美術館と並んで世界4大博物館に数えられ、中国芸術文化の研究保存の要所となっています。院内には、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語、韓国語など7カ国語で書かれた案内ガイドが準備されています。また、これら文物研究に関する勉強会やセミナー、巡回展示活動なども定期的に開かれ、特集などを組んだ出版物は130種類以上に達します。故宮の向い側には至善園という中国の古典庭園芸術を再現した公園が設けられています。そこは蘭亭、曲水流觴、籠鵝、松風閣、碧橋西、洗筆池、招鶴聴鴬などと呼ばれる八つの景勝地から造られ、中国ならではの雅な庭園の美がいたるところにあふれています。
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